プレクサスの効果的な使い方と再販情報

プレクサス-plexusの効果的な使い方

プレクサス、ようやく戻ってきましたね~、長かった。

プレクサス再販を知ったとき、すっ飛んでドンキに買いに行きました。15年以上使い続けてきた製品なので、正直ホッとしましたよ。

この記事では、基本的なプレクサスの使い方(レクサスRX350AWDスポーツで実験した記事は中ほどにあります)はもちろん、メーカーは絶対に言えない「裏技施工」まで、私が長年やってきたことを全部書いています。

ただ、買い物かごに入れる前に値段を確認してください。再販後の価格はこうなっています。

※私が購入した時点では、商品棚に置いてあるプレクサスの空箱をレジに持っていき、店員がプレクサスを出してくる…という買い方でした。

プレクサス再販後のドンキホーテでの販売価格

以前はこの大容量サイズで確か税込2,980円くらいだったのですが、あらビックリ!なんと税込7,689円(3月時点)以前の約2.7倍。

「高くなりすぎだよ~」と思いましたし、皆さんも同じ気持ちですよね。

でも、なぜこの価格になったのか?そしてその価格を払う価値があるのかどうかも、ちゃんと説明しますから最後までお読みください。

プレクサスとは?航空宇宙産業が生んだ優れもの!

まずはどこにでもある情報から!

プレクサスは1993年、アメリカのBTI Chemical社が航空機のキャノピー(風防)専用に開発したクリーナーです。

当時の既存品はペースト状で施工が面倒なうえ、プラスチックを傷めるという問題がありました。その課題を解決するために生まれたのがプレクサスで、翌1994年に航空メンテナンス市場へ導入されると、業界標準としての地位をあっという間に確立しました。

F-18ホーネットのキャノピー製造元であるSierrasin社が推奨し、1997年には米軍の要請で航空母艦向け特殊仕様「プレクサスM」も開発されています。車のケア用品として広まったのはその後のことで、もともとは極限環境で使われる航空グレードの工業用ケミカルだったんです。

※画像タップで拡大縮小

プレクサス 拡大画像

1本で洗浄・ツヤ出し・保護の3役

プレクサスが「スプレーして拭くだけ」で超ツヤ・超輝きになる理由は、1本の中に3つの機能が凝縮されているからです。洗浄・ツヤ出し・保護をそれぞれ専用品でやるところを、一度の施工で完結させてしまいます。

洗浄
油分・排気ガス汚れを溶かして浮かせる
ツヤ出し
表面を均し光沢を出す
保護
塗面の微細な孔(肉眼では見えないほどの穴)を封じ保護層を形成
⚠ 注意!プレクサスは非常に臭いがキツく(独特な化学物質臭)、直接吸い込むと気分が悪くなることがありますので、作業時は風上から吹き付けるようにしましょう。密閉状態(換気なし)のガレージ内での使用は厳禁です。

成分構成:プレクサスには何が入っているのか?

プレクサスの主成分は石油系溶剤です。「石油系=塗装に悪い」と思われがちですが、それは誤解です。詳しくは後述のFAQで説明します。

さて、含有量まで公開されている成分は下の表の通りです。

メーカーが非公開にしている成分もありますが、わかっている範囲で整理しました。

成分カテゴリ 化学物質名 含有量 役割
洗浄溶剤 脂肪族石油蒸留物(ナフサ) 15〜40% 油分・排気ガス由来の汚れを溶解して浮かせる
推進剤 イソブタン/プロパン 8〜22% エアゾール噴射の動力源
表面保護剤 マイクロクリスタリンワックス 非公開(微量) 表面の小さな孔をふさいで劣化・黄変を防ぐ
潤滑・光沢剤 ポリジメチルシロキサン(シリコーンオイル) 非公開(微量) 摩擦係数を低減し光沢を付与。指紋の付着も抑える
帯電防止剤 ココナッツオイルジエタノールアミン等の界面活性剤 0.1〜1.0% 静電気を消散させホコリの再付着を防止

1本で3役こなせる理由

プレクサスを吹き付けてから拭き取るまでの数十秒の間に、実は3段階の化学反応が起きていている!

「なんとなく綺麗になる」ではなく、ちゃんとした理由があります。

1
浸透と溶解
脂肪族ナフサが表面の目に見えない孔に浸透し、固着した油分・排気煤を化学的に分解・浮遊させます。研磨剤を含まないため、素材を削ることなく汚れだけを取り除きます。
2
孔の密閉とバリア形成
汚れを除去した直後、マイクロクリスタリンワックスが孔をふさぎます。この薄い保護層が水分や腐食性物質の再侵入を遮断し、プラスチック特有の経年黄変を遅らせます。
3
表面改質と光沢付与
シリコーンオイルが表面を均一に覆い光沢を向上させます。帯電防止剤との相乗効果で表面が滑らかになり、ホコリや指紋が付きにくい状態が続きます。

ホコリが付きにくくなる理由 静電気防止のしくみ

施工後にボディを触ると、異常なくらいツルツルしています。そしてしばらく経っても、なぜかホコリが落としやすい。これはプレクサスに含まれる帯電防止成分が働いているからです。

プラスチックや塗装面は摩擦で静電気を帯びやすく、それがホコリを吸い寄せる原因になります。プレクサスはその静電気を消散させる仕組みを持っています。

※車のトップコート→クリア層もプラスチックに分類されます。
※プレクサスは完全硬化した硬化型ガラスコーティングの上にも施工可能です。

ステップ 内容
① 吸着と配向 界面活性剤の分子がボディ表面にくっつき、水になじむ部分(親水基)を外側に向けて並べます。いわば「水を呼び込むアンテナ」が表面に立ち並んだ状態です。
② 導電層の形成 外側に向いた親水基が空気中のわずかな水分を引き寄せ、表面にごく薄い水の膜を作ります。この膜が電気をわずかに通す層になります。
③ 電荷の消散 摩擦で発生した静電気がその水の膜を伝って拡散・放電されます。静電気が溜まらないのでホコリが寄りつきにくくなります。米連邦規格PPP-P-560では10kVの静電気を規定時間内に消散させることが合格条件です。

航空機グレードの証明 米連邦規格 PPP-P-560 とは?

「航空機グレード」という言葉はマーケティング用語として使われることも多いですが、プレクサスの場合は実際に米国の連邦規格に適合しています。

PPP-P-560はアメリカ政府・軍が定めたプラスチックポリッシュの性能規格で、光学性能・素材への影響・帯電防止など複数の試験をクリアしないと合格できません。

「なんとなく信頼できそう」ではなく、数値で証明されているという点が他の製品との大きな違いです。

試験項目 試験条件 合格基準
光学透過率 施工後のプラスチックパネルを測定 89.0%以上の光線透過率を維持
ヘイズ(曇り度)変化 施工前後を比較測定 施工前後の変化量が5%以下
応力亀裂試験 21〜29℃・湿度50%で24時間以上、アクリル素材に3,000〜4,500 psiの曲げ負荷をかけた状態で塗布 肉眼で確認できるひび割れ・変色が発生しないこと
塗装面への影響 塗装パネルに塗布後、38℃の熱で30分加熱 鉛筆硬度の変化が1段階以内、変色・膨れ・剥がれなし
帯電防止特性 10kVの静電気を付与 規定時間内に電荷を完全に消散させること

プレクサスの価格はなぜ高い!その理由とは?

プレクサスの販売価格が約2.7倍の8,000円近い価格となった背景、今後価格は安くなるのか?を調べてみました。

価格高騰の要因 内容 日本への影響
米国内の製造コスト上昇 BTI社(製造元)の人件費・原材料費が高騰。2018年以降すでに値上げが始まっていた 仕入れ価格の上昇
原材料(ナフサ)の調達難航 2023年末に公式Xで「原材料の調達が難航し、本来の製造体制が取れない」と発表。欠品の直接的な原因 供給停止・欠品
円安の進行 1ドル110円台から150円台超への急落。輸入製品はそのまま円建てコストに直撃 仕入れ価格が約1.4倍
輸入・国内配送費の高騰 海上輸送運賃の上昇と燃料サーチャージの定着。総輸入発売元スマートビジョンが公式に認めている 輸送コストの増加
中東情勢の緊迫化 イラン・イスラエル情勢の悪化によりホルムズ海峡封鎖リスクが浮上。ナフサの約7割は中東産 原材料価格の不安定化
ブランドのリポジショニング ドンキで2,000円を切る「格安品」扱いから、航空グレードのプレミアム製品としての価格是正 価格帯の引き上げ
今後、安くなるか?
正直、大幅な値下がりは期待しにくい状況です。ナフサ価格は2025年末時点で高止まりが続いており、中東情勢の緊迫化(ホルムズ海峡封鎖リスク)が長期化すれば原材料コストはさらに上昇する可能性があります。円安が大幅に是正されれば多少の改善は見込めますが、2,980円時代に戻ることはまずないと考えておいた方がよさそうです。

プレクサスの使い方 施工結果ビフォーアフター

正直なところ、どんなにプレクサスの成分や規格の話をしても「実際どうなの?」が一番気になるところだと思います。

特に効果がわかりやすかった施工結果を写真で紹介します。

塗布量は意外と少量でいい

プレクサスを初めて使う人が一番やりがちなミスが「吹き付けすぎ」です。

1パネルに2プッシュ程度。音で言うと「プシューーーーー(1~2秒)」ではなく、「プッ(0.5秒)」くらいで本当に十分。※吹き付け前に缶をよく振るのを忘れずに

上記はボディの洗車後、乾燥した状態での吹き付け量です。プレクサスは濡れたボディにも施工可能で、その場合は1パネル1プッシュで作業します。

ガラスにも施工できますが、フロントガラス、及びワイパーが付いているリアガラスへの施工はNG。結構なワイパーの引っかかり(ビビリ音)が出ることがあのるので注意ですよ!

吹きすぎると拭き取りが大変になるだけで、効果が上がるわけではありません。パネルごとの目安量は次の表を参照してください。

プレクサスのパネルごとの使用量

※画像内の赤い点は見やすいように画像に付け加えたものです。実際のプレクサスは白色クリーム状です。

状況 1パネルあたり 備考
洗車後・乾燥した状態 2プッシュ 施工前に缶をよく振る
濡れたボディへの施工 1プッシュ 伸びがよいので少なめで十分
サイドガラス・リアガラス(ワイパーなし) 施工可 問題なし
⚠ フロントガラスおよびワイパー付きリアガラスへの施工はNG。ワイパーのビビリ音が出ることがあります。

バンパーのビフォーアフター

これは弊社のレクサスRX350AWDスポーツのリアバンパーです。少しくすんだ状態からプレクサスを施工した結果がこちら。特別な下地処理も研磨もなし、洗車後にスプレーして拭き取っただけです。

違いがクッキリ、黒さが復活しました。

樹脂バンパーにプレクサス施工する前
樹脂バンパーにプレクサス施工した後

テールランプへの施工 このパーツにプレクサスが特に強い理由

プレクサスはボディの艶出し効果もさることながら、テールランプやヘッドライトに特に効果的な理由があります。航空機のキャノピーはポリカーボネートやアクリル素材でできていて、車のライト類とまったく同じ素材です。だから相性抜群。

ライト素材内部に浸透してしまった汚れは除去できませんが、表面の軽い黄ばみ程度ならキレイになります。

テールランプにプレクサスを吹き付けた様子
テールランプをプレクサス仕上げてツルピカに仕上げた様子

ホイールへの施工

プレクサスはホイールもピカピカになります。

ブレーキダストってホイールに焼き付くと本当に厄介ですよね。あれは鉄粉と熱で酸化した汚れなので、普通のカーシャンプーではほぼ落ちません。

プレクサスの脂肪族ナフサはその酸化した油分系の汚れを溶かして浮かせる性質があるので、軽度のブレーキダストなら施工するだけでかなり変わります(汚れ落としの場合は少し吹き付けた後に付け置き:少し多めに拭きてけましょう)。施工後のホイールがこちらです。

プレクサスはホイールもキンピカになる

レクサスRX350 AWD ボディ全体への施工結果

レクサスRX350AWDスポーツのボディ全体をプレクサスだけで仕上げてみました。一番わかりやすいのが次の一枚の画像です。

写真の撮り方がお上手ではないので(笑)、肉眼での見た感じは伝えずらいのですが、超キンキンの輝きになっています。

洗浄・ツヤ出し・保護が同時に機能するので、1回の施工でここまで変わります。「8,000円近く出す価値があるのか?」という問いへの答えが、この写真だと思っています。

※特に白い車に目立つ黒い汚れ落とし(ミラーの付け根などから直線的に下に伸びる黒い線)など、強力に固着したもの以外は取れるのでオススメです。

レクサスRX350AWDスポーツにプレクサス仕上げをしたアフター画像

プレクサスの耐久期間はどのくらいもつ?

一般的にプレクサスの耐久期間は1か月程度と言われます。

私はガラスコーティング剤の販売を始める前の素人時代からプレクサスは何十缶も使用してきましたが、ど~でしょう!?洗車頻度・保管場所・車の使用頻度などにもよりますが、概ね1か月弱といったところではないでしょうか。

また、ガソリンスタンドの洗車機を多用する場合、けっこう早めに落ちることがあります。洗車後の水滴ふき取り前にマイクロファイバータオルに軽く数プッシュ吹き付け、タオルをよく揉んで馴染ませてボディを拭き上げましょう。

もし、コーティング剤はプレクサス1本でいくんだ!という方なら、最初はしっかりプレクサスを塗り込んで、次は2~3週間後、洗車の後に水滴が付いた状態で各部に軽く1プッシュ!して拭き上げる。

この方法ならプレクサス1缶で約1~1年半はもちます。

裏技施工方法:重ね塗りより凄い使い方がある

本当は教えたくないのですが、こんなご時世なので、皆さんが「車が異常に光ってる~~」と喜んでくれれば私もうれしいので公開します。

通常プレクサスの裏技と言えば、バリアスコートのページでもご紹介した重な塗りです。

通常の重ね塗りは、下地のコーティングが完全に乾いてからプレクサスを上塗りします。でも私がずっとやってきたのはそれとは違う方法です。

プレクサスをボディに吹き付けた直後、まだマイクロファイバータオルで拭く前に市販の簡易コーティング剤を同じパネルに吹き付けて、そのまま一緒に伸ばします。これが異常なツヤを生む同時混合施工です。通称”まぜまぜコーティング”です(笑)。

ビックリするような信じられないような輝きになります。科学的な根拠は一切ありません。メーカーも推奨していません。ただ十数年やってきて、この施工法でのボディトラブルはゼロです。自己責任での施工をお願いしますね。

ただ、プレクサスとまぜまぜコーティングをするならこの簡易コーティング剤!というものがあるのですが、ここで商品名を言うことは憚られるので、知りたい方はお問い合わせからメールをください。

詳細な施工方法と簡易コーティング剤の名称をお教えします。

項目 内容
通常の重ね塗りとの違い 通常は下地コーティングが乾いてからプレクサスを上塗り。まぜまぜコーティングはプレクサスが乾く前に簡易コーティング剤を同じパネルに吹き付けて同時に伸ばす
施工タイミング プレクサスをボディに吹き付けた直後、マイクロファイバータオルで拭く前に簡易コーティング剤を追加噴霧
効果 単独施工では出ない異常なツヤが出る。ビックリするような輝きになる
科学的根拠 なし。あくまで十数年の個人的な経験則
トラブル実績 十数年・複数車両で施工してきたが塗装トラブルはゼロ
メーカー推奨 非推奨。自己責任での施工
おすすめ簡易コーティング剤 特定の相性の良い製品あり。商品名はお問い合わせフォームからメールにてご連絡ください
⚠ メーカー非推奨の施工方法です。試される場合は必ず自己責任でお願いします。

プレクサスまとめFAQ

Q1. プレクサスは塗装に悪いって本当ですか?
A. 誤解です。プレクサスに含まれる石油系溶剤は「脂肪族ナフサ」で、プラスチックのポリマー構造を破壊するトルエンやベンゼンなどの芳香族とは別物です。米連邦規格PPP-P-560の塗装面試験でも「硬度変化1段階以内・変色・膨れ・剥がれなし」が合格条件で、プレクサスはこれをクリアしています。ただし、すでに劣化して多孔質化した塗装面や、マット(艶消し)塗装への使用は推奨しません。
Q2. ガラスコーティング施工車に使っても大丈夫ですか?
A. 硬化系ガラスコーティングの上からであれば基本的に問題ありません。ただしカルナバワックスや安価なシーラント系コーティングの上に使うと、プレクサスの溶剤成分がその保護層を溶かして除去してしまうことがあります。「塗装が痛んだ」という声の多くはこのケースです。塗装自体へのダメージではなく、保護層の置換が起きているだけです。
Q3. なぜこんなに高くなったのですか?
A. 主な要因は①米国内の製造コスト・人件費の上昇、②主成分ナフサの原材料調達難航、③円安(1ドル110円台→150円台超)、④中東情勢の緊迫化、⑤輸送コストの高騰です。
Q4. 今どこで買えますか?
A. 実店舗ではドン・キホーテが最も確実です。ネット通販は転売品が多いため、定価での購入を希望する場合はドン・キホーテが安心です。
Q5. 濡れたボディに使っても大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。濡れた状態なら1パネル1プッシュ程度に抑えます。炎天下での施工はムラの原因になるため避けてください。
Q6. ヘッドライトの黄ばみは取れますか?
A. 軽度であれば改善します。プレクサスはポリカーボネート用に開発されているため相性は良好ですが、経年劣化し黄ばみは研磨が必要な場合が多いです。
Q7. 効果の持続期間はどのくらいですか?
A. 耐久は短めでおよそ1か月弱。洗車機使用ではさらに短くなる場合があります。こまめな再施工が前提の製品です。
⚠ 持続性重視なら硬化系コーティングが適しています
Q8. マット塗装やラッピングに使えますか?
A. マット塗装はNGです。ラッピングは使用可能ですが、端部に溶剤が溜まらないよう注意してください。